顎関節症・TCH

顎関節症

顎関節症を自覚している方、楽な状態のときに上下の歯が触れていませんか?

顎関節症を自覚している方、楽な状態のときに上下の歯が触れていませんか?

現在では、生活習慣の改善と自分で行える簡単な機能訓練によってほとんどの顎関節症が治るようになってきています。当院では、下記の治療法を組み合わせて対処しております。

  • 生活習慣の改善(悪い癖の是正、TCH及びブラキシズムの改善)
  • 運動療法(ストレッチ等)
  • 急性症状のときは一時的にマウスピースを使用する場合もあり

TCHとブラキシズム

TCH

人の口にある上下の歯は、食事、会話、嚥下のとき以外は離れているもので、一日のうちで上下が接触しているのは正常なら17~20分ほどと言われています。

しかし、東京医科歯科大学歯学部 顎関節治療部部長、木野孔司先生のグループは、日常的に無意識に上下の歯を長時間接触させる癖が、顎関節症で来院する患者様にとても多いことを発見しました。
その癖にはまだ名前がなかったため、木野先生がTCH(Tooth Contacting Habit)と名付けられました。

ブラキシズム

歯ぎしり、噛みしめ、くいしばり等も含めて、昼夜にかかわらず、上と下の歯を強く接触させる行為を総称してブラキシズムと呼んでいます。
このブラキシズムやTCHは、顎関節症に限らず、歯周病、歯の破折、歯の詰め物の破壊、歯の知覚過敏、歯肉退縮、歯の摩耗、肩こり、等さまざまな疾患と関連があると考えられています。
また、これらの癖を持っているにもかかわらず、自覚していない人の割合がかなり高いことも分かってきています。

対処法

治療には、以前はマウスピースがよく用いられていましたが、マウスピースは24時間はめるわけにいきません。はめていても不必要に噛むという癖自体は治らないうえに、はずしているときには野放しの状態と言えます。

現在は行動療法と言われるイメージトレーニングのような方法を用いて、悪い癖そのものを減らす、無くすようにします。
これらの指導は当院でも行っております。顎関節症の治療とTCHの是正について知りたい方は、「完全図解 顎関節症とかみあわせの悩みが解決する本(木野孔司著、講談社)」で一般の方でも分かるように詳細に述べられていますので、こちらも参考にすることをおすすめします。

口臭治療

口臭相談を承ります(現在ほんだ式口臭外来は行っておりません)

口臭相談をご希望の方は、まずこのホームページから簡単な相談メールかお電話をいただいたうえで、ご予約いただけますと幸いです。

口臭相談を承ります(現在ほんだ式口臭外来は行っておりません)。

カナダでは1年に一回以上歯科を受診する人は54%、日本は16%。定期検診の習慣はニューヨークのビジネスマンは90%、東京では38%という結果がでています。

しかし、一方で東京のビジネスマンの70%は口臭を気にしているという現実もあります。
口臭に関してお悩みのことがありましたら、当院へご相談ください。

口臭の原因主成分

揮発性硫黄化合物(VSC):(主に)硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド

主な産出部位

舌背後方三分の二、後鼻腔(のどの奥の鼻と通じるところ)

生成機序

舌苔(下の表面の白いところ)等にある脱落上皮細胞や血球は、口の中の細菌(からできるタンパク分解酵素)が作用してVSCを産出しますが、これが生成材料としての比率が最も高いと言えます。

起床時が最も強く、食事で口腔内細菌や脱落上皮細胞が大きく減少して口臭は減少します。
女性ホルモンが歯肉上皮細胞の脱落や歯肉溝浸出液を増加させるため、月経時、排卵日
あるいはその間で口臭が強くなることもあります。

歯周病口臭:生理的口臭とガスの種類が少し変わります

歯周病原因菌が口臭ガスを大量に産生し、歯周ポケット浸出液中に口臭を作る原因が増えるため、口臭が増えます。
しかし、産生される場所はやはり60%が舌苔で、主に歯周ポケットからという説は間違いです。
そして歯周病では舌苔が増加します。また逆にVSCは歯周病を悪化させもするのです。

口臭物質の発ガン性

VSCはDNAを損傷させるため発がん性を有する可能性が高く、老化を促進する可能性も考えられています。

洗口剤、歯磨材、ガム、ミント

洗口剤のほとんどは効果がありませんが、塩化亜鉛洗口剤および二酸化塩素洗口剤、亜塩素酸Na製剤は
効果を期待できます。
クロルヘキシジンも少し効果がありますが、歯の着色等の副作用があります。
シュガーレスガムやミントは舌苔に直接働きかけるものではなく、芳香剤として効く間だけ有効と言えるかもしれません。むしろガムでは使用直後にVSCが若干増加します。
ただし、皮肉にも砂糖入りガムは酸を産生するため強い口臭予防効果を持ちます。

対処法

対処法

口臭を根絶することは難しいケースが多いです。しかし、方法はあります。

  • 歯磨きでできるだけいつも清潔に保つ
  • 他人と接するときに口の中を乾かさないようにする
    (唾液の口臭抑制効果は大きいです)
  • 水のペットボトルを常時持つ
  • ガム等で刺激唾液をいつも出すようにする
    (味のなくなったガムを上の歯とほっぺの間にそっと置いておくのも案外効果あります)
  • 長持ちする口臭抑制剤や芳香剤を使用する

等の対処法となります。
これらの知識を頭において付き合っていく必要があります。

       

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